中国の４月粗鋼、6891万トンに減も高水準

　中国の4月の粗鋼生産量は6891万トンと前年同月比0・7％減り、1―3月の減少傾向を維持した。不動産中心に内需の成長が鈍化しており、拡大傾向に歯止めが掛かっている。ただ、日当たり生産量は229万6000トンと前月比2・5％増え、水準は高いまま。中央銀行の金利引き下げや鉄鉱石価格の反発による鋼材市況の底打ち気配を好材料に鉄鋼メーカーが生産を増やしているといわれ、先行きの景気不安が薄れたことで増産機運が持ち上がっているようだ。