中国政府、鉄鋼能力削減政策を相次ぎ発信 内容具体的｢世論を醸成｣

　中国政府が鉄鋼能力削減の政策を次々と発信している。地域をまたぐ企業統合、ゾンビ企業の淘汰、雇用対策など政策の内容はこれまでになく具体的。3月5日開催の全国人民代表大会で発表する2016年開始の第13次5カ年計画で「供給側の構造改革」を柱の一つに据え、「鉄鋼の能力削減に向けて世論を醸成する」と国務院（内閣に相当）は強調する。習近平国家首席が20年に目指す「小康社会」の実現に向け、政策を実行に移す可能性が高まっている。