銅スクラップ、年内は輸出相場低迷

　銅スクラップ輸出は、相場低迷したまま年末を迎えそうだ。銅相場の最高値更新を脇目に、中国向けの銅スクラップ輸出価格は先月以降も横ばい。中国バイヤーは、金融引き締めや年末環境で資金繰りが厳しくなっており、輸入時の税関（海関）における課税額上昇も重しとなっている。一部では「ここにきて輸出業者から買値引き下げを打診された」（関東の集荷筋）との話も聞かれる。