2011年3月15日

テルル市況が続騰 需給タイトで400ドル間近

 テルルの市況が続騰している。カドミウム―テルルの化合物系太陽電池の世界的な需要拡大のために、供給不足がさらに深刻化。国際価格はキロ400ドル近くまで上昇し、国内取引価格は3万5000円前後までつり上がっている。テルルを使わない別系統の次世代太陽電池への需要シフトも想定されるため、国内外ではリスク回避の動きも出ている。

 テルルは銅の副産物。製錬所で発生する残滓(製錬スライム)を原料として産出されるため、発生量が限られる。世界消費は年300―400トン程度。世界的な銅鉱不足と品位低下に加え、カドミ―テルル系太陽電池向けの新規需要が拡大し、2009年から需給ひっ迫が進行している。







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