2016年3月8日

三菱マテ、高アルミ含有でも硬さ維持 切削工具の被覆

 三菱マテリアルは8日、切削工具の表面被覆材料の一つであるチタンアルミナイトライド膜(以下TiAlN膜)で、高アルミ含有比率と膜硬さの兼備を世界で初めて実現したと発表した。TiAlN膜は、金属成分総量に対するアルミ含有比率を高めると膜硬さを増すが、従来技術では60%を超えると逆に性能低下が起きた。今回、独自の装置とプロセスで、60%以上でも従来比33%増となる約4000Hvのビッカース硬度を実現。同被膜を適用した製品第1弾「MV1020」をきょう発売し、年商12億円を目指す。

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