2021年10月15日

東芝 高濃縮技術を開発 レアメタル抽出可能

東芝はこのほど、従来よりも4分の1の消費エネルギーで2・4倍の濃縮率を可能とする浸透圧物質(濃度の高い水溶液に溶け込んでいる物質)の開発に成功したと発表した。濃縮する水溶液から浸透圧の原理を利用することで水を自発的に取り除くことができる。開発した浸透圧物質は濃縮処理後に水と簡単に分離でき、再利用が可能。化学品や医薬品の製造のほか、レアメタルの回収にも適用できるという。資源の持続可能な利用や廃棄物の抑制などを促し、循環型社会の実現に貢献すると期待される。