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2024.12.4
2013年4月18日
日鉄住金溶接工業(木村寛社長)は、全姿勢溶接用フラックス入りワイヤ(FCW)「SF―80A」について、北欧の需要家向けに4月から販売を開始した。SF―80Aは耐力690メガパスカル(MPa)級と高強度で、低温靱性に優れ、溶接部の割れなど品質低下につながる拡散性水素量を低減した点が特長。
拡散性水素の含有量は、溶接品質に大きく影響する。特に耐力690MPa級では、水素が多いと割れ感受性が高くなるため、水素を低減する製造技術が課題となっていた。同製品は、拡散性水素量を溶着金属100グラム当たり2ミリリットルに抑えた低水素の特性に加え、FCWのシームレス構造により、包装を開封した後でも、吸湿によるトラブルが極めて少ない。海洋構造物の分野では、高強度鋼の溶接において、ワイヤ吸湿の低減、防止のニーズが強く、SF―80Aの開発につながった。高強度鋼の溶接施工で必要な予熱作業も大幅に削減できる。
全姿勢用のため、立向上進の溶接部についても、ソリッドワイヤ溶接では、形状を整えるため、溶接電流を下げて溶接をしなければならず、溶接能率を下げていたが、本溶接材料では、フラットなビート形状を実現することで能率を改善した。
拡散性水素の含有量は、溶接品質に大きく影響する。特に耐力690MPa級では、水素が多いと割れ感受性が高くなるため、水素を低減する製造技術が課題となっていた。同製品は、拡散性水素量を溶着金属100グラム当たり2ミリリットルに抑えた低水素の特性に加え、FCWのシームレス構造により、包装を開封した後でも、吸湿によるトラブルが極めて少ない。海洋構造物の分野では、高強度鋼の溶接において、ワイヤ吸湿の低減、防止のニーズが強く、SF―80Aの開発につながった。高強度鋼の溶接施工で必要な予熱作業も大幅に削減できる。
全姿勢用のため、立向上進の溶接部についても、ソリッドワイヤ溶接では、形状を整えるため、溶接電流を下げて溶接をしなければならず、溶接能率を下げていたが、本溶接材料では、フラットなビート形状を実現することで能率を改善した。
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