2009年1月19日

秋山精鋼、ベトナムに磨棒鋼拠点

快削鋼加工大手の秋山精鋼(本社=東京都中央区、秋山繁社長)と住友商事は、ベトナムのハノイ近郊に磨棒鋼の製造拠点「アキヤマ―SC(ベトナム)」を設立した。2009年11月に月間150トン規模で稼働を開始し、13年の売上高は2700万ドル(約24億円)を見込む。プリンター大手のキヤノン、ブラザー工業に供給するシャフト用磨棒鋼を中心に製造する。国内メーカーとして初のベトナム進出で、ベトナム国内の磨棒鋼製造拠点としても初となる。

 引き抜き機2基で10年2月から本格稼働し、3交代の操業で月800トンの生産を見込む。13年には1基新設して3基とし1200トンに増やす。加工サイズは径4ミリから14ミリで、6―10ミリの製品を中心にシャフトメーカーに供給する。