2009年3月13日

高炉薄板、輸出回復 道のり遠く

 高炉メーカーの薄板輸出の苦戦が長引きそうだ。政府の景気対策などを後押しにインドや中国で自動車販売が前年同月比プラスになるなど一部地域で需要の底入れ気配が起きているものの、本格的な回復までにはまだ遠く、アジア地域ではメーカーの乱売合戦の様相を一段と強めている。

 すでにホットコイルは500ドルを割り込むような状況で、貿易関係者からは「受注しようと思うと400ドル台前半」との声もあり、日本の高炉メーカーにとっては出血覚悟の価格レベル。高炉メーカーの輸出担当者は「価格、数量ともに厳しい状況。7―9月にはある程度正常化すると期待しているが、10―12月まで延びる可能性も高い」と話す。







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