2009年10月28日

鉄鋼業界、二番底懸念が浮上

 鉄鋼業界では来年1月以降の需給悪化による二番底の懸念が浮上してきた。国内外の鉄鋼需給ともに不透明材料が多いが、その多くが1月以降にマイナスに振れる可能性があるためだ。とりわけ需要面では各国政府の緊急経済対策が一巡したあとの反動影響、供給面では中国の鉄鋼生産能力過剰問題が懸念材料となっている。

 10―12月期の全国粗鋼需要(経済産業省まとめ)は2528万トンと策定され、輸出主導型とはいえ年率1億トンペースへの回復が見込まれているだけに、業界関係者は警戒感を強めている。

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