2015年8月7日

鉄鋼業界、輸入鋼材に警戒感

 高炉メーカーをはじめ鉄鋼業界の関係者の間で、輸入鋼材に対する懸念が広がっている。上半期の普通鋼鋼材輸入量は1月を除き30万トン台で推移し、40万トン以上に急増した一昨年度後半、昨年度上半期に比べると落ち着いた状況とみえるが、足元では韓国、台湾、中国などから安値での販売攻勢が強まっており、店売りを中心に市場は混乱気味。1ドル=120円台の円安にもかかわらず、それを上回る水準で海外では供給過剰、市況下落が続いており、各国で強まる保護貿易措置で宙に浮いた鋼材が日本にも押し流されてくる惧れが高まっている。日本鉄鋼連盟は公正貿易委員会で輸入鋼材のモニタリング調査を実施しているが、今後、警戒レベルを引き上げる構えだ。

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