新日本製鉄釜石製鉄所が完全復旧したのを受けて22日、宗岡正二社長は同所を訪れ、復旧状況を視察した。「所員の頑張りと地域の温かい支援で、5月上旬に全て復旧、感無量だ」と従業員、支援企業、取引先への謝意を表明、これまでの労をねぎらった。
その上で本年10月の新日鉄住金発足を見据え「釜石製鉄所は利益も出ており、統合後も位置付けが変わることはない。自動車向けのCH用線材、スチールコード用線材など高級品に特化しており、技術を磨けば国際競争力もあり、円高でも生き残れる」と国際競争力強化を図る方針を表明した。