韓国からの普通鋼鋼材の輸入増加が止まらない。2012年は10月までで前年同期比9・8%増の256万9000トンとなり、暦年で300万トンを超える公算が大きい(前年295万2000トン)。09年以降、3年連続の増加となる。
ウォン安などを背景に、韓国ミルが販売攻勢を強める一方、新日鉄住金の誕生で需要家が第3の仕入れ先として、品質の安定しているPOSCOなど韓国ミルを選定しているためとみられる。ここにきて為替がウォン高傾向を示しているため、今後の動向が注目されるが、自動車、重電、造船、建材などでのひも付き採用も増えているだけに、高止まりする可能性が強いとみられる。