日印鉄鋼官民協力、省エネ技術移転具体化

　経済産業省などが日印鉄鋼官民協力会合の枠組みで進めている日本の省エネ技術移転が、具体化に向けて踏み出した。インド事情に適したカスタマイズドリストとして整理した19技術のうち、インドで初導入の技術2件が、実機導入に向けた日本の支援策に採択された。従来コークス乾式消火設備（ＣＤＱ）など主要な設備の技術移転はあったが、インドに適した技術を厳選した過去3年間の取り組みが結実する格好。今後はインド国内の主要鉄鋼メーカーへの普及段階に進むほか、インドを先行事例として展開する東南アジアへ技術移転の起爆剤になる。