2016年12月14日

全鉄連、1―3月市況、強含み

 全国鉄鋼販売業連合会(会長=阪上正章・清和鋼業社長)は13日、経済産業省ヒアリングを行い、2016年度第4四半期(17年1―3月期)の需要見通しを報告した。メーカーの追加値上げを想定し、市況は後追いの形で強含みで推移すると予測。需要は2年越で期待に反して本格化に至らなかった経緯を踏まえ、強気一辺倒にはなれないと慎重な見方を示した。足元の販売動向も昨年並みの水準とし、需給均衡化は仕入れ圧縮に起因すると分析。第4四半期も仮需と実需の見極めが必要とし、不採算回避のため値上げ転嫁の完遂に対処しなければならず、量の確保と価格引き上げと厳しい交渉にさらされると警戒感を強めている。