2018年4月13日

Sea・Japan2018 「造船・海運・鉄鋼でタッグ」林田・JFEHD社長が講演

JFEホールディングスの林田英治社長は12日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の国際海事展「Sea・Japan2018」で、「日本の鉄鋼業と造船業~造船会社に期待すこと」と題する特別講演を行った。日本造船業に対し、厚板中心にコスト、技術で競争力を持つ材料を供給し続け、海運では確実性、信頼性を加味し、80―90%を長期傭船契約で原料を輸送したいとする考えを述べた。IoT(モノのインターネット)活用で燃費向上、自動運転、最適航路選択への期待感も示した。JFEグループとしてコンテナ船の構造アレストの開発など造船用の高機能鋼材開発、構造体の安全性評価、溶接技術の向上で、JMUなど国内造船業の支援を掲げた。

「造船、海運、鉄鋼の3業界がタッグを組んで、世界のトップを走り続ける日本にしたい」と国際競争力のアップへ向けた業界連携の緊密化を標榜した。