2018年11月7日

海技研 海底熱水鉱床開発、商業化へ支援研究

 海上・港湾・航空技術研究所・海上技術安全研究所(海技研)は経済産業省の委託事業で石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が進める海底鉱物資源開発に則し、将来の商業化に向けて全体システムの基盤安全性、稼働性評価など計画支援の研究に乗り出す。これまでに新日鉄住金エンジニアリングや住友金属鉱山などで構成される探鉱・採鉱パイロット試験受託コンソーシアムでパイロット試験を実施し、試験の稼働性評価、安全性評価を行い、世界で初めて水深約1600メートルの海底熱水鉱床を海水と連続的に洋上に揚げる試験に成功。資源を掘り出し、海底から資源を引き揚げる揚鉱母船の稼働性、揚高鉱管挙動の評価手法も確立した。これらを受けて次ステップで支援研究を進め、技術の高度化を図る。

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