2016年4月8日

造船用鋼材 新規材料、加工技術の研究開発を加速

 海上・港湾・航空技術研究所(海上技術安全研究所)は造船をはじめ海事産業の国際競争力強化を念頭に、新規材料や加工技術の構築を加速する。同所で造船工程の効率化や新材料・加工の技術高度化を手掛ける構造基盤技術系では船舶建造技術の高度化、材料利用と加工技術の高度化、保守管理技術の高度化の3項目での研究開発を推進。このうち保守管理技術の高度化では超大型コンテナ船の開発から使用される鋼材の板厚が厚くなる現状を勘案、北極海航路での航行も考慮し、低温環境下での厚板材の脆性破壊などに焦点を当て溶接部の二次加工処理までの疲労強度評価手法、脆性破壊予測の合理的手法の開発や二軸荷重条件下の疲労亀裂伝播の研究に取り組む。

スポンサーリンク