2019年1月24日

18年鉄鋼輸出 5年連続減3614万トン、設備不調影響 機会損失招く

 財務省が23日に発表した貿易統計によると、2018年(1―12月)の全鉄鋼ベースの輸出量は前年比4・3%減の3613万8000トンとなり、5年連続で減少した。また8年ぶりに4000万トンを割り込んだ前年に続き、2年連続で4000万トンを下回った。建設・製造などの国内需要の堅調さを背景に、高炉が鉄源を国内向けに振り向けたためだが、新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所で相次いで設備不調が起き、輸出余力を少なくしたことも大きな要因。海外市況は春先から上昇し、秋口までは比較的に高水準な環境が続いただけに、この数年で販売ルートを大きく広げていた高炉にとっては機会損失を招いた格好だ。

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