2019年4月18日

Ni系ステンレス冷薄、市況底入れの兆し

 ニッケル原料価格動向を踏まえた国内メーカーの値上げ表明を受けて、ニッケル系ステンレス冷延薄板市況で先安観が解消され、底入れの兆しが出ている。2019年度入り後も流通の出荷は停滞感が強く、安価な輸入材の影響を受けているものの、大手流通を中心に売り腰は強く、国内市況が大きく崩れる場面は出ていない。大手流通筋ではメーカー値上げを受けて下値切り上げを急いでおり、“発射台”を高め、大型連休明け以降のメーカー値上げ玉の浸透に向けて準備を進める構えだ。

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