2019年8月29日

19年度造船・海洋構造物用鋼材消費見通し、2年ぶり減322万トン

 2019年度の造船・海洋構造物用鋼材消費(購入)量は321万8331トン(前年度比3・5%減)の見通しで、2年ぶりに前年度実績を下回る。日本造船工業会がまとめた造船関係資料によると、本年3月に策定された本年度見通し317万6675トンより1・3%上方修正された。ただ、18年度実績も3月時点の308万4986トン(前年度比4%減)から333万4456トンに上方修正、2年ぶりのプラスとなったため、19年度見通しは前年度比減に変更された。20年からのSOX(硫黄酸化物)排出など環境規制の強化を受け、当初は受注増に転じ、鋼材需要も増加するとみられていたが、新造船受注のペースは上がらず、一昨年の低水準の受注や船価低迷も映してマイナス見通しとなった。

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