2020年8月6日

鉄産懇 需要動向、慎重に見極め 回復ペース緩やか

 鉄鋼産業懇談会の中村真一会長(日本製鉄副社長)は5日に開いたWEB会議形式での会議後に鉄鋼市場の下期の見通しについて「自動車生産は回復傾向にあるが、他の分野が全て戻るようには見えない。消費マインドや設備投資意欲の低下によって関連需要の停滞が続く懸念がある。新興国中心に外需の回復時期は見通せず、鋼材需要の回復ペースは緩やかにならざるを得ない」と語り、「需要動向を慎重に見極めていく必要がある」との見解を示した。