2020年9月3日

薄板3品在庫400万トン割れ、7月末397万トン 

 7月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比7・6%、32万トン9000トン減の397万2000トンと大幅に減少し、2017年7月以来、3年ぶりに400万トンを割り込んだ。4月以降、高炉メーカーが複数の高炉のバンキング(一時休止)を行うなど需要回復に先んじて大幅減産を行ったことが急速な在庫圧縮につながった。需要回復が分野によってまだらということもあり、3品全体の在庫率は4・05カ月となお高いレベルにあるが、在庫の一部にはサイズの欠品なども見られるようになっている。高炉のバンキング解除には時間がかかるだけに、メーカーの生産の上方弾力性は少なく、減産下での需給タイト感は強まっている。今後、自動車を中心に需要回復が進むとみられるだけに、高炉メーカーは需給タイト感をテコに価格改定も視野に入れ始めたようだ。

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