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2024.12.4
2020年12月3日
10月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比3・0%、10万8000トン減の355万7000トンとなった。5カ月連続の減少で、2010年4月の350万トン以来、約10年ぶりの低水準。在庫率も2・35カ月と18年3月の2・25カ月に近付く近年最も低いレベルで、回復著しい自動車や巣ごもり効果で底堅い動きとなっている家電などの需要復調を裏付けた格好だ。在庫店の一部にサイズ欠品が起きるなど需給のタイト感が強まっている。JFEスチールや日本製鉄は一時休止(バンキング)していた高炉を再開させて増産姿勢をとっているが、供給効果にはもうしばらく時間がかかりそうだ。
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