2020年12月25日

鉄スクラップ 関東市況、年末前に上昇軟化

関東地区の鉄スクラップ相場の上昇が緩やかになりつつある。24日から電炉大手の東京製鉄・宇都宮工場が鉄スクラップの買値をトン2000円引き上げたが、関東地区電炉の14事業所のうち、同日に追随したのは全事業所の半分以下で、関東のシッパーも様子見姿勢が目立った。関東相場をけん引してきた海外相場が踊り場を迎えているとにらむ向きもあり、年末を前に市中の流通量が一時的に回復しているようだが、1月以降も中国要因などの強気材料は残り、相場はまだ底堅く推移しそうだ。