2021年1月22日

南海鋼材 パン屋を継承 異業種経営「毎日が新鮮」

 大阪府堺市に「創作工房プランタン」という、40年以上にわたり地域住民に愛され続けるパン屋がある。天然素材・無添加にこだわり、熟練の職人による丁寧なパン作りが評判で、連日多くの客が店を訪れている。しかし、創業者が高齢で後継者もおらず、将来的な事業展望が難しい状況にあったところ、昨年10月、同じ堺市内に本社を置く特殊鋼流通の南海鋼材(福原實晴社長)が事業を継承し、グループ化した。

 「ご縁があって、経営を任せていただくことになりました」とは、南海鋼材の専務取締役で同パン屋の社長に就任した福原夏子氏。特殊鋼流通企業が全く異業種の食品業界、しかもパン屋を経営することは珍しいことだが「お客さまのニーズも全く違う業界だが、興味津々で毎日が新鮮」(福原氏)と意欲を語る。

 店内には毎日、食パンや調理パン、菓子パンなど約100種類のパンが並ぶ。堺市優良観光おみやげ品にも選ばれ、夕張メロンの果汁を使った「夕張メロンパン」、週末だけお目見えする「穴子ロール」などユニークなパンも数多い。パン以外にも厳選したコーヒー豆をそろえており、南海鋼材でも取引先などへの手土産品として同店オリジナルブレンド「粋」を採用予定である。

 従業員は現在25人。事業継承に伴い、「皆が楽しく働ける職場にしたい」(同)との思いから、職場環境の改善に注力。春以降には店先のテラス席を充実させ、「より気軽に立ち寄っていただけるような空間を作りたい」考えだ。

 ▽プランタンのホームページ=https://www.printemps-koubou.jp

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