2023年2月7日

4―12月期 特殊鋼5社、利益明暗 販価転嫁進捗が影響

 特殊鋼メーカー5社の2022年4―12月期連結決算が3日出そろい、全社が前年同期比増収となったが、各利益は大同特殊鋼と山陽特殊製鋼が増益、愛知製鋼と三菱製鋼が減益、日本高周波鋼業が純利益のみ減益と明暗が分かれた。半導体など部品供給不足の影響で、自動車や産業機械など主要需要先向けの鋼材販売数量は減少、原燃料はじめ諸コストが大幅上昇したが、販価への転嫁進捗が利益面に影響した。