2025年4月15日

大阪・関西万博開幕式/両陛下出席し開会式/1300人参集 華やかな演出

大阪・関西万博の開会式が12日、会場内のEXPOホール「シャインハット」で開かれた。天皇、皇后両陛下をはじめ関係者ら約1300人が出席。サプライズゲストが多数参加し、万博の始まりを華やかに彩った。

開会式のテーマは「RE―Connect 巡り、響き、還り、繋がる」。人間や動物、自然など全てのつながりを再認識できる場という意味が込められている。会場には天皇、皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻がご臨席されたほか、石破茂首相や参加国の関係者など約1300人が出席した。

生命のリレーや鼓動をコンセプトにした映像・パフォーマンス、指揮者の佐渡裕氏らによるフェスティバルファンファーレの演奏とともに式がスタートした。歌手の絢香さんが国歌独唱。歌手のコブクロがオフィシャルテーマソング「この地球(ほし)の続きを」を歌うのに合わせ、参加国・参加組織の旗手が入場した。

十倉雅和・2025年日本国際博覧会協会会長は「日本の万博史上160を超える国・地域・国際機関が夢洲に集う。より良い未来社会を共に作る一生に一度の機会だ」と喜びを伝えた。

歌舞伎俳優の尾上菊之助氏、中村隼人氏、中村莟玉氏らのパフォーマンスを挟み、石破首相は「来場者相互の交流が進み、世界が再び結びついていくことを期待してやまない。招請国政府として、安全に皆さまをお迎えし開催する責任を果たしていく」と強調した。

天皇陛下は「今回の博覧会を通じて、子供たちが世界の国や地域、人々への理解を深め、次世代の技術やSDGsの達成に向けた世界の取り組みなどにも触れることにより、未来の社会を考えることを願っています」とあいさつされた。

秋篠宮さまが開会アクションを行ったのち、陸上自衛隊音楽隊、アバンギャルディ、新しい学校のリーダーズ、MAINAMIND(マイナマインド)、imase(イマセ)、ミャクミャクらがパレードやパフォーマンスを繰り広げ、会場を盛り上げた。