東京地区 冷延鋼板市況底入れ感

東京地区の冷延鋼板市況は軟化の主因となっていた輸入材価格の下落が止まり、先月後半から扱い筋が安値折り合いを回避するなど、底入れ感が鮮明となってきた。市場では在庫調整が進展し、定尺品の一部サイズで欠品が発生。大手流通が急きょ市中でコイルを手当てする動きも見受けられる。地区コイルセンター経営者は「円安進行もあり、輸入材価格はこの先、上がる可能性の方が高い」として、今後は加工コストの上昇分を反映させ、値上げに転じるタイミングをうかがう構えだ。