2021年5月24日

中国鉄鋼業、RCEPで躍進(上)/海外展開のチャンス/東南ア、有望な輸出・投資先/需給調整と脱炭素両立へ

日本や中国、東南アジア10カ国などが参画する地域的な包括的経済連携(RCEP)が昨年11月に署名された。対象地域は世界のGDPの約3割、粗鋼の生産量と見掛消費量はそれぞれ12億6000万トンと世界の7割近くを占める。自国の鉄鋼需要の将来の減少に備える中国鉄鋼業は関税撤廃など貿易や投資を促進する枠組みを最大限生かそうと各種会合を開き研究を進める。RCEPをテコに新たな成長や脱炭素に向かう中国の動きは国際鉄鋼市場に大きな影響を与えそうだ。

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