2021年6月29日

太平洋セメントと松田産業/LiB100%リサイクル/セメント製造プロセス活用/無害化・資源回収を実現

世界の電子化を支えているのがリチウムイオン電池(LiB)だ。急速に普及拡大しており、近い将来には大量廃棄が予測される。太平洋セメントは松田産業と共同で、セメント製造プロセスを利用した使用済みLiBの100%リサイクルシステムを構築。2020年4月から事業を開始した。廃棄物ゼロを実現したLiBリサイクルシステムについて太平洋セメントと松田産業の担当者にオンラインで話を聞いた。

――LiBのリサイクルにセメント製造プロセスを利用した。

太平洋セメント・花田隆氏「セメントキルンに直結したタイプの炉のため、LiBを焙焼する工程で発生した熱を有効活用できる。また、加熱時に発生するフッ素はカルシウムに吸着させ、完全無害化してセメント製造に利用可能だ。このように既存のセメント製造プロセスを活用し、低コストでの無害化と効率的な資源回収を実現している」

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