2021年11月5日

解説/日本製鉄、統合後の過去最高益へ/抜本的コスト改善効果/損益分岐点大幅引き下げ

日本製鉄は2022年3月期の連結事業利益予想を8000億円と8月時点の前回見通しから2000億円、上方に修正し、12年の経営統合後の過去最高を見込む。抜本的コスト改善による損益分岐点の引き下げ、ひも付き価格の是正、一貫能力絞り込みによる注文選択、海外グループ会社の収益力向上が効果を上げている。製品の高度化や脱炭素への研究開発費は膨大であり、海外の競合に打ち勝つためにも収益力を強化し続ける構えだ。

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