2022年5月25日

資源インフレ 及ぶ業界変革の波/非鉄編(8)/銅スクラップ/高度なリサイクルシステム構築必要

国内産銅建値は先月末、過去最高のトン137万トンに達し、一時は黄銅棒メーカーの原料購買価格もキロ1000円の大台を超えたが、連休明けから一転、LME銅相場の続落で下げ基調で推移し、足元は8%安の126万円に下値を切り下げた。ただ、建値の水準自体は過去10年間と比べても高いレベルにあり、銅原料問屋は利益率低下やキャッシュフローの悪化、国際集荷競争の激化などの問題を抱え、先行きへの警戒感を強めている。銅価の歴史的な高騰の背景で、銅スクラップ業界を取り巻く環境は岐路を迎えている。

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