トップ > 記事特集

年鉄鋼業界10大ニュース

日刊産業新聞 2006/12/22

(1) アルセロール・ミッタル誕生、世界再編加速
(2) 国内高炉大手、資本業務提携を強化
(3) 世界粗鋼12億トン超、中国4億2000万トン、世界一の輸出国に
(4) ニッケル・亜鉛急騰
(5) 鉄スクラップ、3万円時代に突入
(6) 馬田鉄連新体制が発足
(7) 鉄鋼業績、好調を持続、国内暦年粗鋼1億1600万トンへ
(8) 高炉、高級鋼化戦略を加速
(9) 電炉、設備投資を積極化
(10) 資源国鉄鋼メーカーによる企業買収活発化

 (1)アルセロール・ミッタル誕生、世界再編加速

  年産1億2000万トンのアルセロール・ミッタルの出現で、世界的に再編機運が高まり、これに対抗し得る安定軸を模索する動きも。新日本製鉄が4000万トンプラスαを打ち出す。

 (2)国内高炉大手、資本業務提携を強化

  新日本製鉄は韓国POSCO、JFEスチールは東国製鋼などと資本業務提携を強化。新日鉄は中国宝鋼との提携強化を前提とした株式持ち合いも検討。

 (3)世界粗鋼12億トン超、中国4億2000万トン、世界一の輸出国に

  06暦年の世界粗鋼は12億トン超。中国は4億2000万トンレベルで、2000万トンの純輸出国に。過剰生産問題が深刻化し、米国などでの通商摩擦を懸念する声も。

 (4)ニッケル・亜鉛急騰

  原料のニッケル・亜鉛価格が急騰、国内鉄鋼各社は表面処理、ステンレス製品価格への転嫁に注力。亜鉛はエキストラ設定、サーチャージ制導入などに動く。ニッケル系冷延ステンレス鋼板市況は23年ぶり50万円突破。

 (5)鉄スクラップ、3万円時代に突入

  鉄スクラップの電炉メーカー買値が25年ぶりに3万円を突破、新時代に突入。世界的に鉄源がタイトな中、3万円超の高値で張り付く公算大。電炉各社は収益悪化を食い止めるために小棒で6万円確保が至上命題。

 (6)馬田鉄連新体制が発足

  日本鉄鋼連盟の5月の定時総会で、第12代会長に馬田一JFEスチール社長が就任。48年発足以来、代々、新日鉄社長が務めてきた会長職を昨年、JFEスチールとの輪番制にすることを決定。新日鉄以外から初めての会長が誕生。

 (7)鉄鋼業績、好調を持続、国内暦年粗鋼1億1600万トンへ

  メーカーは原料価格の高騰を製品価格への転嫁、販売増量効果などで吸収、好決算を維持し、商社も資源高などで軒並み最高益。各社の中期計画のスタートは順調。持続的成長が軌道に。

 (8)高炉、高級鋼化戦略を加速

  自動車軽量化などに伴い高張力鋼板の需要が拡大。高炉各社は超高張力鋼板の生産を本格化させるなど対応を強化。高級鋼化設備投資の前倒し、追加拡大も。自動車対応の国内新CGL5基も相次ぎ稼働へ。

 (9)電炉、設備投資を積極化

  東京製鉄が1220億円を投じて電炉薄板を年間250万トン生産する愛知県田原工場の建設に着手、JFE条鋼も生産効率化・環境対策投資に340億円を投じるなど大型投資が相次ぐ。大阪製鉄が東京鋼鉄を完全子会社化するなど電炉再編の動きも。

 (10)資源国鉄鋼メーカーによる企業買収活発化

  インドのタタ製鉄、ブラジルのCSNが英蘭系大手コーラス買収に名乗り。ロシアのエブラツ・グループが米オレゴン・スチールを買収するなどロシア勢にも動き。