2014年12月11日

ラオスで鉱害防止ワークショップ開催 現地研修も実施

水系調査に関するOJT(写真提供=JOGMEC)
 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)はこのほど、ラオスの首都ビエンチャンで「鉱山地域の環境管理に関するワークショップ」を、同国エネルギー鉱山省鉱山局と共催したと発表した。併せて、同国カムアン県で環境汚染発生地域の現地調査、OJT(現地研修)、河川環境の保全に関する基礎講座も実施した。

 ラオスは将来の金属鉱物資源供給国として期待されている。JOGMECは同国の持続可能な資源開発を支援するため、2011年度から毎年、鉱害防止に関するワークショップを鉱山局と共催。13年度には同局との間で、鉱害防止の技術協力に関する覚書も結んだ。

 本年度は11月上旬から中旬にかけて、カムアン県の錫鉱山地域で環境汚染の実態を把握するための水系調査を実施。鉱山局の職員などを対象に、水系調査に関するOJT、基礎講座も開いた。13日開催のワークショップには鉱山局職員を中心に約30人が参加。現地調査やOJTの結果を報告し、今後の環境汚染防止対策について活発な意見・情報交換が行われた。

 ワークショップに先立ち、JOGMECの安達直隆理事と同国エネルギー鉱山大臣の会談の席も設けられ、JOGMECの鉱害防止・探査の取り組みについて意見を交換した。