2016年3月9日

万博記念公園の大規模プロジェクト 淀鋼の金属製外装材採用

市立吹田スタジアム(写真提供 (株)竹中工務店)
 2015年秋に完成した大阪府吹田市の万博記念公園内のサッカースタジアム・大型複合施設の大規模プロジェクトに、淀川製鋼所の金属製外装材(屋根材・外壁材)が採用された。採用されたのは、15年9月に完成した「市立吹田サッカースタジアム」と、同年10月に完成した大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」。意匠性や機能性に優れた金属製外装材と高い施工技術で貢献している。

 「市立吹田サッカースタジアム」は、西日本最大規模(収容人数4万人)のサッカー専用スタジアム。スタジアム建設募金団体が発注者(建築主)となり、設計・施工は竹中工務店が担当。工事は13年12月から15年9月までの期間で行われた。

 淀川製鋼所の金属製外装材は、屋根面積の大半を占めるコーナー屋根の「ヨドルーフ166ハゼ」をはじめ、中間屋根、覆い壁、トラス壁に採用された。施工面積は合計で約2万7000平方メートル。

 「エキスポシティ」は、市立吹田サッカースタジアムに隣接する敷地面積約17万2000平方メートルの大型複合施設。8つの体験型アミューズメント施設と大型ショッピングモール「ららぽーとEXPOCITY」で構成する。施主は三井不動産。設計・施工は竹中工務店・竹中土木共同企業体。工事期間は14年7月から15年10月まで。

天井材に金属製屋根材が採用された「エキスポシティ・光の広場」(写真提供 (株)竹中工務店)

天井材に金属製屋根材が採用された「エキスポシティ・光の広場」(写真提供 (株)竹中工務店)

 淀川製鋼所の金属製外装材は、屋根部分に「ヨドルーフ」4種類の製品計5万平方メートル、外壁に「ヨド耐火パネルグランウォール」2万平方メートル、内装天井に「ヨドルーフ88」「ヨドスパン1K型」計4000平方メートルが採用された。

 14年10月発売の「グランウォール」では、出荷第1号物件となった。また、内装天井では、屋根材の持つ表面の凹凸感を活かした斬新なデザインが表現されている。

 いずれも担当したのは、淀川製鋼所・営業本部営業二部工事グループ。市立吹田サッカースタジアムでは、インパクトのある屋根デザインを金属製外装材で実現。エキスポシティでは、大面積の外装工事を工期通りに完成させるとともに、内装天井への屋根材の適用にも対応した。