2017年11月14日

近畿初の自動運転バス実証実験スタート 愛知製鋼の磁気マーカシステム採用

国土交通省などが進める自動運転バスの実証実験が、近畿地区で初めて滋賀県東近江市の道の駅「奥永源寺渓流の里」を拠点に開始された。11日には開始式に加えてテスト運行も行われ、GPSの記録や磁気データを頼りに進むマイクロバスに関係者や地元の住人が乗り込み、山間部の道のりを走行した。磁気データを使用した走行方式では、愛知製鋼が開発した「磁気マーカシステム」が採用されており、同社では安全性などの検証を行い、早期の実用化に向けた取り組みを進めていくとしている。

国土交通省は高齢化が進む山間地域で移動手段や物流の確保につなげようと、自動運転の導入を進めており、この秋から全国13カ所で実証実験を行っている。滋賀県での実験は、13日から5日間の日程で行われ、国土交通省では集まったデータやモニターのアンケート結果などを生かしながら2020年の本格的な実施を目指している。

バスは20人乗りで、誤差が数センチのGPSの位置情報や、道路に埋め込まれた磁気センサーを感知して走行。開始式当日は地元関係者らなどを対象に、道の駅から国道や県道など往復約1・6キロのルートを運行。運転手がハンドルを持たない状態で、最高時速35キロで山間の道を進んだ。

愛知製鋼が開発した磁気マーカシステムは、超高感度磁気センサであるMIセンサを用いたシステム。車両底部にMIセンサモジュールを取り付け、走路に沿って敷設した磁気マーカの微弱な磁力から自車位置を誤差5ミリほどの高精度で測定可能。道路に埋設するため、GPSが届かないエリアでも使用できる。

今回、センサを従来以上に高感度化するとともに、マーカには安価で環境に優しいフェライトプラスチック磁石を使用するなどしてコストを抑制。全長4.6キロのルートのうち1キロほどの区間に2メートル間隔でマーカ(縦3・5センチ、横3センチの円柱状)を埋設する形で行われている。

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