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更新日: 2010年4月2日

新興化学工業、次世代太陽電池材料・CIGSの再生技術を開発

 レアメタル化合物メーカーの新興化学工業(本社=大阪市中央区)はこのほど、化合物系の次世代太陽電池材料「CIGS(銅―インジウム―ガリウム―セレン)」のリサイクル技術を国内で初めて開発した。尼崎工場(兵庫県尼崎市)で行うインジウム、ガリウム、セレンの回収技術を応用したもの。セレンを完全リサイクルでき、ターゲット材用の合金製造も可能なため、今後はそれらの優位性を生かしたい考えだ。

 研究では「CIG」ターゲット材の模擬スクラップを作製し、浸出・ろ過してインジウムとガリウムの混合物を分離。それを電解して純度99・99%以上のインジウム、99・9%以上のガリウムを抽出することに成功した。

 ターゲット材にガス蒸着で表面付着するセレンは、前処理の浸出・ろ過で銅とともに浸出させることを想定し、既存の湿式・乾式製錬設備で抽出する。同社は銅製錬副産物や複写機の使用済み感光ドラムを原料にセレンを回収しており、乾式では月10トンの処理能力を持つ。純度は最高99・999%まで製造が可能。

 CIGS系太陽電池はシリコン系と比べてエネルギー変換効率が高く、次世代太陽電池として有望視されている。来年には昭和シェル石油とホンダの国内大型工場が本格稼働に入る予定で、スクラップの再生ニーズはさらに高まりそうだ。

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