2013年5月13日

ステンレスメーカー4社、全社が前期経常赤字

 ステンレスメーカー4社の2013年3月期連結決算が10日出そろい、全社が在庫評価損、販売価格下落の影響で経常赤字となった。新日鉄住金ステンレス(NSSC)は3期連続、日新製鋼ホールディングス(ステンレス業績)も2期連続の赤字(12年3月期は日新と日本金属工業との単純合計)だが、直近の円高修正により1―3月はNSSCが黒字、日新も収支均衡まで回復。日本冶金工業も大胆なコスト削減施策により黒字化するなど、明るい兆しは見える。年初から進めている鋼材価格の引き上げが緩やかに浸透しており、自動車や住宅関連の需要増加で、14年3月期は、下期に大幅な回復を見込む。

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