2020年12月27日

【海外8位】イスラエルとアラブ諸国が国交正常化

国交正常化合意文書の署名後、バルコニーから手を振る(左から)イスラエルのネタニヤフ首相、トランプ米大統領、バーレーンのザイヤーニ外相、アラブ首長国連邦のアブドラ外相=9月15日、米ホワイトハウス
イスラエルは9月15日、トランプ米政権の仲介で、ペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン両国と国交正常化する合意文書に署名した。アラブ諸国側との国交はエジプト、ヨルダンと合わせて計4カ国となった。ただ、パレスチナ問題をめぐり長年対立してきた両者の関係改善が進むことで、パレスチナ独立国家の樹立などといった中東和平の根幹が置き去りになるとの懸念が出ている。

 トランプ大統領は10月23日にイスラエルとスーダン、12月10日にはイスラエルとモロッコの関係正常化も発表し、外交成果を誇示した。今後は湾岸の盟主サウジアラビアとイスラエルの正常化が最大の焦点となるが、2021年1月に米国でバイデン次期政権に交代することで機運がそがれるとの見方もある。

【AFP時事】

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