SANGYO SHIMBUN 90th ANNIVERSARY
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Portraits of Strategy

タンガロイ 開発現場集約し効率化 R&D棟建設

2026.05.21 / 1 min read
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激動の時代において、不変の価値とは何か。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
切削工具メーカーのタンガロイ(木下聡社長、本社=福島県いわき市)は、本社工場内に各工程の開発現場を集約したR&D棟を建設する。投資額は非公表。今年10月の竣工を予定する。延べ床面積は事務所を含め、約4000平方メートル。従来、研究施設が本社工場内に点在していたが一カ所に集約し、開発の効率化を図る。研究環境を充実させ、優秀人材の採用にもつなげる考え。木下社長は「研究者がここで働きたいと思う設備があることは重要。きれいな環境もリクルーティングに効果がある」と語る。

これまで各工程の開発チームは生産ラインに併設しており、研究拠点も点在している格好。開発の一体性などに課題があった。

今回、原料の粉末冶金や中間原料、コーティングの研究や試作など、各研究開発を一カ所に統合。効率的な研究環境を実現する。

生産拠点との併設の場合、繁忙期は生産ラインを優先せざるを得ない。専用の研究開発棟へ集約し、ラインの稼働に左右されない開発体制とする。現在は価格が上昇傾向にあるタングステンの使用削減に資する刃先交換式工具や、微細加工分野での開発に注力する。

研究人材の採用強化にもつなげる。研究環境は理系学生が就職先を選ぶ上で、最も重視するポイントだ。研究開発出身の木下社長は「理系人材は研究設備で企業を選ぶ。若い人の希望を応えたい」と話す。

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