激動の時代において、不変の価値とは何か。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
最前線で舵を取るリーダーが、その胸中を明かす。
アルテミラグループのMAアルミニウム(本社=静岡県裾野市、丸山茂樹社長)は、静岡県小山町のアルミ缶リサイクルプラントでUBC(使用済みアルミ缶)処理ラインをフル稼働に近い水準で運転している。約5億円を投じ、今年2月に主要設備の更新を終え、処理能力を約15%高めた。再生アルミ材の生産能力は年間約5万トン規模。今後は歩留まり向上や自動化、省人化を進め、国内で缶材へ戻る量の拡大を図る。
同プラントは、UBCを原料にアルミ缶胴用の3000系合金スラブを鋳造し、富士製作所に供給している。富士製作所で缶材コイルに加工し、アルテミラ製缶でアルミ缶を製造する流れで、「CANtoCAN」の水平リサイクルを推進する。
アルテミラグループは、UBCの回収から前処理、溶解、鋳造、圧延、製缶までをグループ内で一貫して手掛ける。アルミ缶製品の約9割に同プラントで再生したアルミ材を活用している。
再生アルミ材は、ボーキサイトから新たにアルミ材を造る場合に比べ、エネルギー消費を97%削減できるとされる。事業部門長の井之上和弘執行役員は「リサイクルアルミへの需要増もあるが、根底にはグループとして垂直統合の効果を高める狙いがある」と話す。
主な更新は、UBCの解砕機と焙焼炉。焙焼炉はアルミ缶に印刷された塗料などを熱分解する設備で、昨年1月に更新済み。解砕機は圧縮されたUBCの塊を砕く設備で、今年2月に更新した。
新しい解砕機では、これまで別工程での処理が必要だった高い圧力で圧縮されたUBCの塊も、そのまま投入できるようにした。搬送・制御系やドロス搾り機、冷却機能も改修し、ライン全体のバランスを整えた。
UBCには飲み残しによる水分、表面の塗料、ペットボトルやスチール缶、ガラスなどの異物が含まれる。井之上執行役員は「受入量がそのまま製品量になるわけではない」と説明する。メタル回収率を高めることが安定操業の鍵となる。
能力増強に伴い、従来より多くのUBCを確保する必要があり、市中での入札競争は激化、価格も上昇傾向にある。同社は調達環境の変化に対応しながら高水準稼働を維持し、水平リサイクルの拡大と供給体制の強化につなげる。

同プラントは、UBCを原料にアルミ缶胴用の3000系合金スラブを鋳造し、富士製作所に供給している。富士製作所で缶材コイルに加工し、アルテミラ製缶でアルミ缶を製造する流れで、「CANtoCAN」の水平リサイクルを推進する。
アルテミラグループは、UBCの回収から前処理、溶解、鋳造、圧延、製缶までをグループ内で一貫して手掛ける。アルミ缶製品の約9割に同プラントで再生したアルミ材を活用している。
再生アルミ材は、ボーキサイトから新たにアルミ材を造る場合に比べ、エネルギー消費を97%削減できるとされる。事業部門長の井之上和弘執行役員は「リサイクルアルミへの需要増もあるが、根底にはグループとして垂直統合の効果を高める狙いがある」と話す。
主な更新は、UBCの解砕機と焙焼炉。焙焼炉はアルミ缶に印刷された塗料などを熱分解する設備で、昨年1月に更新済み。解砕機は圧縮されたUBCの塊を砕く設備で、今年2月に更新した。
新しい解砕機では、これまで別工程での処理が必要だった高い圧力で圧縮されたUBCの塊も、そのまま投入できるようにした。搬送・制御系やドロス搾り機、冷却機能も改修し、ライン全体のバランスを整えた。
UBCには飲み残しによる水分、表面の塗料、ペットボトルやスチール缶、ガラスなどの異物が含まれる。井之上執行役員は「受入量がそのまま製品量になるわけではない」と説明する。メタル回収率を高めることが安定操業の鍵となる。
能力増強に伴い、従来より多くのUBCを確保する必要があり、市中での入札競争は激化、価格も上昇傾向にある。同社は調達環境の変化に対応しながら高水準稼働を維持し、水平リサイクルの拡大と供給体制の強化につなげる。
