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構造用鋼市況が上伸局面 2年ぶり、1.5万円高浸透へ

2026.09.03 / 1 min read
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構造用鋼市況は1日から、トン1万5000円の上伸局面に入り、今月帳端明けにも浸透しそうだ。メーカーが今春から実施する値上げに加え、需給の引き締まり、流通のコスト上昇分の一部転嫁を背景に上昇に転じた。機械構造用炭素鋼(SC、丸鋼)とクロム・モリブデン鋼(SCM、丸鋼)の上伸は約2年ぶり。

 主副原料価格の上昇や、労務や物流費などのコスト増を受け、高炉や特殊鋼メーカーは今春、相次いでトン1万円の値上げを打ち出した。これに加えて流通の労務費・物流コスト増、資材コスト上昇などが続いており、転嫁に向けた動きが加速。値上げ発表後の契約分の入荷が進んでいることなどから、大手流通を中心に9月からトン1万5000円の唱え上げに動いていた。

 足元では自動車以外の分野が回復基調に向かい、需給が引き締まっている。建設機械や一部の産業機械や工作機械は回復基調で、AI需要や半導体製造装置に絡んだ向け先は旺盛。主用途の自動車は中部圏で底堅いものの、関東地区で勢いを欠く展開が続き、前年並みの水準で推移する。市中在庫は一部サイズで欠品が見られるところも出てきた。

 市況が上伸してもメーカーと流通の価格転嫁は途上にある。メーカーは中東情勢の緊迫化などでさらにコストが上昇していることから、追加の値上げを打ち出している。流通からは「1万5000円の市況上伸ではコスト上昇を十分に転嫁できない」(流通筋)との声も上がっている。

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