2011年9月29日

方向性電磁鋼板、国際価格が反発気配

 夏場から低迷が続いてきた方向性電磁鋼板(GO)の国際価格が、反発する可能性が出てきた。メーカーの供給過剰で価格下落の震源地だった中国でミル在庫減少、デリバリー期間の伸長などが起きているほか、インドでエネルギー効率の向上に向け品質規制が強化されるとの観測から、民間物件向けなどで効率の高いGOの引き合いが増えているようだ。

 中国ミルを中心にした低グレードなCGOの供給過剰という懸念は残るが、需要自体は堅調。さらに来年からアジア中心に、大型のエネルギープロジェクトが始動することで、配電トランスだけでなく大型のパワートランスの動意もあり、今後、鉄損の低い高機能材であるHGO需給はタイト化する様相だ。







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