2015年2月26日

マツダ、ディーゼルノック音世界初の低減技術 新SUV車エンジンに採用

 マツダはこのほど、ディーゼルエンジン特有のガラガラ音(ノック音)を大幅に低減する世界初の技術「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を開発したと発表した。あす27日から日本市場で発売する新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX―3」に搭載する「SKYACTIV―D 1・5」エンジンに採用する。

 マツダは、ディーゼルノック音の発生メカニズムを探究した結果、燃焼時にコネクティングロッドの伸縮にともない発生するピストンの振動が原因であることを突き止めた。新開発した「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は、空洞のピストンピンに内蔵することでノック音の原因である振動を吸収する技術。CX―3のミドルグレード以上の機種にオプション設定できる。

 これにより、特に発進時やゆっくりとした加速時などに車室内で聞こえやすい周波数3・5キロヘルツ付近のディーゼルノック音を、未装着車に比べて最大で10デシベル低減し、市街地の走行シーンなどで高い静粛性とより気持ちの良いエンジン音を提供する。

 「SKYACTIV―D 1・5」は、2・5Lのガソリンエンジンを上回るトルクフルな走りと高回転までリニアに加速する優れた動力性能を持ち、高価なNOx後処理システム無しで高い環境性能を実現するマツダの小型クリーンディーゼルエンジンとして注目を集めている。







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