2019年6月4日

4月末の薄板3品在庫、リーマン以来の450万トン超

 4月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比1・5%、6万8000トン増の453万4000トンで、5カ月連続の増加となった。人手不足や高力ボルト不足による非住宅を中心にした建設需要の伸び悩み、米中貿易摩擦による中国向け間接輸出の減速など国内需要の一部に陰りが見られる中、国内メーカーのキャリーオーバーの解消や4カ月連続で30万トン台が続く輸入材の増勢、史上初の10日間の大型連休などが合わさり、在庫増加につながった。450万トンを超えたのは2008年後半から09年のリーマン・ショック以来(09年2月が451万トン)。主原料・副資材・物流費などのコストアップが深刻さを増す日本製鉄など高炉各社は在庫の過剰感に対する危機感を強めており、引受調整や各段階での在庫見直しを進めている。







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