2015年5月1日

アルミ協会見 消費増税の影響軽微 コーヒー缶のアルミ化評価

日本アルミニウム協会は28日、正副会長が出席する定例の記者会見を開催し、石山喬会長(日本軽金属ホールディングス社長)は2014年度のアルミ圧延品生産量が前年度比2・9%増の204万4904トンだったことについて「消費増税後の反動減の影響はあったと思うが、住宅や自動車などの高額商品が中心だった(ため圧延品全体ではプラスを維持できた)」との見方を示した。同日付で次期会長に内定した金子明副会長(神戸製鋼所副社長)も「昨年4―5月は予想を下回ったが、その後は総じて経済の足腰が強い中で販売できたのではないかと実感している」などと話した。一方、雄谷助十紀副会長(UACJ製箔会長)は「アルミ箔は消費増税の影響は4―6月ごろは非常に感じた。7、8月まで影響が続いた」として、板や押出など他のアルミ圧延品に比べ影響が長引いたと述べた。

一部飲料メーカーのミルク入りコーヒー缶が、スチールからアルミに置き換わったことについて、金子副会長は「技術的なインパクトは非常に大きい。ただ一気にコーヒー缶ボディをアルミ化する動きにはなっておらず、並行してスチール製も作られている。ただアルミ化は一過性のものではなく、アルミにとって優位な方向に毎年進んでいくだろう。いずれにしても良いニュースだ」などと話した。