2015年9月24日

チリ中部沖地震、日本出資銅山影響見られず

 チリ中部沖で現地16日夜(日本時間17日早朝)に大地震が発生したが、日本の大手製錬・総合商社の参画する銅鉱山プロジェクトに、目立った影響はないようだ。ただ、銅精鉱を積み出す一部の港湾が、地震後の津波を受けて日本18日時点で一時的にまひしているもよう。

 パンパシフィック・カッパーの主導するカセロネス鉱山、住友金属鉱山の出資するシエラゴルダ鉱山、総合商社を含む日本企業連合が参画するロス・ペランブレス鉱山、エスコンディダ鉱山などで人的・物的被害、操業への大きな影響は出ていない。震源地に比較的近いロス・ペランブレスは、安全確認のため一時的に機械設備を止めたが、日本18日時点で徐々に操業再開しつつある。

 カセロネス鉱の積み出し港であるコキンボが津波で浸水。港湾が一時的に立ち入り禁止のため、具体的な被害・影響の有無は日本18日時点でまだ確認されていない。日本企業の参画する他の銅鉱山の積み出し港には、地震・津波の影響は特に出ていないもよう。

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