2017年5月10日

神戸製鋼、ノベリスコリアと合弁

 神戸製鋼所は10日、自動車のフェンダーやボンネットなどに使われるアルミパネル材の生産体制を強化すると発表した。アルミ圧延世界2位である米ノベリスの韓国法人、ノベリスコリアと折半出資の合弁会社を設立し、パネル材の加工前の原板(母材)などを生産。神鋼が引き取った母材は同社が中国・天津に設立した自動車パネル材の加工拠点(KARP)や国内の真岡製造所(栃木県真岡市)で完成品に仕上げる。これに対応するため真岡でもパネル材の熱処理・表面処理設備を増強する。総投資額は約550億円の見通し。神鋼は一連の投資を通じ上工程の能力を年32万トンから50万トン規模に高め、下工程の能力も増やすことで自動車市場の成長を取り込む。