2019年2月15日

アルミ圧延2社、経常減益幅拡大

 半導体製造装置やIT分野の需要鈍化が、アルミ圧延メーカーの業績に影響を与え始めた。国内アルミ圧延メーカー大手の2018年4―12月期連結決算が14日出そろい、経常利益を公表している3社のうち、UACJと神戸製鋼所(アルミ・銅事業部門)が減益となった。2社が減益の構図は4―9月と変わらないものの、減益幅が拡大。両社とも19年3月期通期の利益見通しを下方修正した。昨年10月以降の急速な国内生産の落ち込みが主な要因。液晶・半導体製造装置やパソコン筐体向けアルミ板の需要減が鮮明になり、ペットボトルコーヒーの増加を受けて缶材も伸び悩んだ。2社の場合、海外製造拠点の業績改善も道半ばで、国内の落ち込みを補い切れなかった。

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